AdGuardで広告が消えないときの対処法|原因別に解説

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AdGuardを入れたのに広告が消えない。そんなときの原因の多くは、設定の見落としか、AdGuardの仕組み上の限界のどちらかです。この記事では、よくある症状ごとに「原因」と「対処法」を整理しました。iPhoneとAndroidで原因が異なるものもあるので、自分の端末に当てはまる項目から確認してみてください。

まず確認したいチェックリスト

  • AdGuardの保護がオンになっているか
  • フィルタが最新の状態に更新されているか
  • iPhoneの場合、Safariで見ているか(コンテンツブロッカーはSafari専用です)
  • Androidの場合、有料版かどうか(無料版はブラウザの広告のみが対象です)
  • Androidの場合、HTTPSフィルタリングが有効になっているか

保護がオフになっている/勝手にオフになる

原因

単純に保護がオフのままになっているケースのほか、Androidでは省電力機能がバックグラウンドのアプリを停止し、AdGuardの「ローカルVPN」が切れてしまうことがあります。また、Androidでは同じユーザーまたはプロファイルで同時に動作できるVPNサービスは原則1つです。AdGuardがローカルVPN方式で動作中に別のVPNサービスを開始すると、AdGuardのローカルVPNは停止します。ただし、AdGuard VPNとの連携など、併用できる構成もあります。

対処法

  • AdGuardアプリを開き、保護がオンになっているかを確認します。
  • Android本体の「設定」で、AdGuardをバッテリーの最適化(省電力)の対象から外します。項目名や場所はメーカーや機種によって異なります。
  • メーカー独自の省電力機能や、アプリを自動で終了させる機能がある場合は、AdGuardを対象外にします。
  • Android本体のVPN設定で、AdGuardを常時接続にしておくと切断されにくくなります(項目名は機種によって異なります)。
  • ほかのVPNアプリとの競合が疑われる場合は、一時的にもう一方をオフにして確認します。AdGuard VPNを使う場合は、両アプリの連携設定も確認してください。
  • iPhoneで「DNS通信を保護」が切れる場合も、ほかのVPNアプリやDNS設定と競合していないかを確認しましょう。

新しい広告だけ消えない(フィルタが更新されていない)

原因

AdGuardは「フィルタ」というルールの集まりで広告を判定しています。広告の出し方は日々変わるため、フィルタが古いままだと、新しく登場した広告を取りこぼします。iPhoneでは、AdGuardアプリで更新されたフィルタがSafariのコンテンツブロッカーに反映されて、初めてSafariで効く仕組みです。

対処法

  • AdGuardアプリでフィルタの更新を手動で実行し、自動更新がオンになっているかも確認します。
  • iPhoneでは、AdGuardアプリを開いてフィルタの更新が終わったことを確認してから、Safariでページを再読み込みします。
  • 日本のサイトで広告が残る場合は、「AdGuard 日本語フィルタ」が有効になっているかを確認します。日本語サイトの広告を対象にしたフィルタです。

iPhoneでSafari以外の広告が消えない

原因

AdGuard for iOSの無料版は、Safariの「コンテンツブロッカー」として動作します。コンテンツブロッカーが働くのはSafariの中だけなので、ほかのブラウザアプリや、SNS・ゲームなどのアプリ内広告には効きません。これはAppleの仕組みによる制限で、設定の不具合ではありません。

対処法

  • Webサイトは、できるだけSafariで見るようにします。
  • iPhoneの「設定」アプリでSafariの拡張機能に関する項目を開き、AdGuardのコンテンツブロッカー(「一般」「プライバシー」「ソーシャル」「セキュリティ」「カスタム」「その他」の6つ)がすべてオンになっているか確認します。項目の場所はiOSのバージョンによって異なります。
  • Safari以外のアプリの広告も減らしたい場合は、プレミアム版の「DNS通信を保護」を使います。システム全体でDNSフィルタリングを行う機能で、プレミアム版のサブスクリプションかAdGuardのライセンスで利用できます。買い切りの「AdGuard Pro」も機能は同じです。

ただし、「DNS通信を保護」はドメイン単位で通信を止める仕組みなので、アプリと同じドメインから配信される広告は消せません。iPhoneでの使い方はAdGuard for iPhoneの解説記事でも詳しく紹介しています。

アプリ内広告が消えない

原因

アプリ内広告が消えない原因は、端末によって異なります。

  • Androidの無料版を使っている:無料版はブラウザの広告のみを除去し、ほかのアプリはフィルタリングしません。
  • Androidのアプリには細かいフィルタリングが効きにくい:多くのアプリはユーザーが追加した証明書を信頼しない設計のため、HTTPSフィルタリングが効かず、ドメイン単位のブロックが中心になります。
  • iPhoneでコンテンツブロッカーだけを使っている:コンテンツブロッカーはSafari専用です。
  • アプリと同じドメインから広告が配信されている:この場合、DNSフィルタリングでは広告とアプリ本体の通信を区別できません。

対処法

  • Androidでは、AdGuardのライセンスを有効にして有料版の機能を使います。
  • Androidの「アプリ管理」で、広告を消したいアプリがフィルタリングの対象から外れていないか確認します。
  • AndroidとiPhoneのどちらでも、「DNS通信を保護」をオンにし、広告ブロック対応のDNSサーバーを選ぶか、「AdGuard DNSフィルタ」などを有効にします。ブロック対象の広告配信用ドメインへの通信を止められます。

それでも残る広告は、仕組み上の限界であることが多いです。なお、広告を見ると特典がもらえるタイプのアプリでは、広告をブロックすると特典が受け取れなくなることがあります。Android版のライセンスが必要な場合は、AdGuard公式サイトのライセンスページでプロモコード「ADBLOCKTESTER30」の適用可否と割引額を確認してください(公式サイトで購入するライセンス向けです)。

YouTube広告が消えない

原因

YouTubeは、AdGuardにとっても対策が難しいサービスです。主な理由は次のとおりです。

  • YouTubeでは、広告が動画と同じドメインから配信されることが多くあります。そのため「DNS通信を保護」やAdGuard DNSのようなDNSフィルタリングでは、広告と動画を区別できません。
  • iPhoneのYouTubeアプリはSafariの外で動くため、コンテンツブロッカーは効きません。
  • Androidでも、アプリには細かいフィルタリングが効きにくいため、YouTubeアプリの広告は残りやすくなります。
  • Chromeの拡張機能は、YouTubeでは安定しないことがあります(Manifest V3の制約が影響する場合もあります)。
  • YouTube側の仕様変更が頻繁で、フィルタの対応が追いつくまで広告が出ることがあります。

また、AdGuardは公式に「いいえ、AdGuard for Android TVはYouTubeの広告をブロックできません。」と案内しています。テレビのYouTubeアプリの広告は、AdGuard for Android TVでは消せません。

対処法

  • アプリではなくブラウザでYouTubeを見ると、改善する場合があります(iPhoneはSafari、AndroidはHTTPSフィルタリングを有効にしたうえでブラウザを使います)。
  • フィルタを最新の状態に更新します。
  • それでも広告が出る場合は、現時点でのAdGuardの限界と考えてください。どの方法でも、YouTube広告が必ず消えるとは限りません。

HTTPSフィルタリングが無効になっている(Android)

原因

現在のWebサイトの多くはHTTPSで暗号化されています。HTTPSフィルタリングがオフの場合や、ルート証明書がインストールされていない場合、AdGuardは暗号化された通信の中身を確認できず、ドメイン単位の大まかなブロックしかできません。その結果、ページ内の広告枠などが残りやすくなります。

対処法

  • AdGuardの設定で「HTTPSフィルタリングを有効化」し、「ルート証明書のインストール」を行います。
  • Android 11以降では、ルート証明書を手動でインストールする必要があります。
  • Android 15では、ネットワークが監視されている可能性がある、という趣旨の警告が表示されることがあります。AdGuardは、この場合も通信の安全性は保たれていると説明しています。
  • 銀行や決済など機密性の高いサイトは、初期設定でHTTPSフィルタリングの対象外になっています。そのためページ内容に対する細かな処理は行われませんが、別の広告配信ドメインへの通信はDNSフィルタリングなどでブロックできる場合があります。
  • 使っているブラウザによっては、HTTPSフィルタリングが効かない場合があります。気になる場合は、別のブラウザで同じページを開いて比べてみてください。

HTTPSフィルタリングの設定手順はAdGuard for Androidの解説記事も参考にしてください。

特定のサイトだけ広告が消えない

原因

  • そのサイトの広告に対応するルールが、まだフィルタに含まれていない。
  • 以前、表示崩れの対策としてそのサイトをホワイトリストに追加したままになっている。
  • AdGuardがドメイン単位でしかブロックできない状態になっている(DNSフィルタリングのみ、またはHTTPSフィルタリングが無効など)。

対処法

  • ホワイトリストを開き、そのサイトが登録されていないか確認します。
  • Webページの要素を非表示にできる環境では、「ユーザールール」で消したい要素を指定できます。DNSフィルタリングだけでは、以下のような要素非表示ルールは使えません。たとえば、example.com##.ad-banner のように「ドメイン名##CSSセレクタ」と書くと、そのサイトの特定の要素を非表示にできます。ルールの書き方に慣れていない場合は、お使いの製品に要素ブロック機能がある場合は、それを使うと手軽です。
  • フィルタのブロック漏れとして、AdGuardに報告します。

それでも解決しない場合:サポートに問い合わせる

ここまで試しても解決しない場合は、AdGuardのサポートに問い合わせましょう。公式サイトのライセンスページには「[email protected](日本語対応)まで年中無休」と記載されており、日本語で問い合わせできます。問い合わせの際は、次の情報を添えると原因を特定してもらいやすくなります。

  • 使っている端末とOSのバージョン
  • AdGuardの製品名(AdGuard for Android、AdGuard for iOSなど)とバージョン
  • 広告が消えないサイトのURLやアプリ名
  • 広告が表示されている画面のスクリーンショット
  • この記事の対処法のうち、すでに試したこと

なお、AdGuardのライセンスには30日間の返金保証があります。公式サイトで購入したライセンスは、購入から30日以内であれば理由を問わず全額返金の対象です([email protected]に連絡)。App Store経由の購入は、返金の扱いが異なる場合があります。DNSによる広告ブロックの仕組みと限界については、AdGuard DNSの解説記事でも説明しています。

よくある質問

Q. AdGuardが勝手にオフになるのはなぜですか?

Androidでは、省電力機能によってAdGuardが停止されたり、ほかのVPNアプリをオンにしたことでAdGuardの「ローカルVPN」が切れたりすることが主な原因です。AdGuardをバッテリーの最適化の対象から外し、ほかのVPNアプリと同時に使っていないかを確認してください。

Q. iPhoneでアプリ内広告が消えないのは故障ですか?

故障ではありません。AdGuard for iOSの無料版はSafariのコンテンツブロッカーとして動くため、アプリ内広告には効きません。アプリ内広告を減らすには、プレミアム版などで「DNS通信を保護」を使う必要があります。それでも、アプリと同じドメインから配信される広告は消せません。

Q. AdGuard DNSを使えばYouTube広告も消えますか?

いいえ、期待しないほうがよいでしょう。YouTubeでは広告が動画と同じドメインから配信されることが多く、DNSフィルタリングでは広告だけを区別してブロックしにくいためです。