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AdGuardは必要な初期設定を済ませて保護を有効にすると広告ブロックが始まりますが、初期状態のままだと日本のサイトの広告が残ったり、逆にフィルタを増やしすぎてサイトの表示が崩れたりすることがあります。この記事では「AdGuardの設定はどこをどう変えればいいのか」を、共通の基本、Android版、iPhone版、ブラウザ拡張機能(Chrome)の順に整理し、それぞれの設定が何をするのか、オンにするとどんな注意点があるのかを解説します。なお、メニュー名はアプリのバージョンや端末によって異なる場合があります。
共通の基本:フィルタの考え方
AdGuardの広告ブロックは「フィルタ」と呼ばれるルールの集まりで動いています。フィルタには「このドメインへの通信を止める」「ページ内のこの部分を非表示にする」といったルールが書かれていて、どのフィルタを有効にするかで、消える広告の範囲が変わります。
- 「AdGuard ベースフィルタ」:一般的な広告を幅広く対象にする、基本となるフィルタです。
- 「AdGuard 追跡防止フィルタ」:アクセス解析などのトラッカーを対象にします。
- 「AdGuard 迷惑要素フィルタ」:ポップアップなど、広告以外の迷惑要素を対象にします。
- 「AdGuard DNSフィルタ」:DNSフィルタリングで使うフィルタです。
- 「AdGuard 日本語フィルタ」:日本語サイトの広告を対象にしたフィルタです。
ただし、フィルタは多ければ良いわけではありません。重ねすぎると必要なボタンまで隠れたり、動作が重くなったりすることがあります。基本のフィルタと日本語フィルタを軸に、必要に応じて少しずつ追加するのがおすすめです。
AdGuard 日本語フィルタを有効にする理由
日本のサイトでは国内向けの広告配信サービスが多く使われており、その対策が「AdGuard 日本語フィルタ」です。公式ナレッジベースによると、日本語サイトの広告を除去するためのフィルタで、もともとはFanboy’s Japaneseをベースにしています。
端末の言語などの条件によっては最初から有効になっていることもありますが、日本のニュースサイトやブログをよく見るなら、フィルタの一覧で有効になっているかを一度確認してください。広告の出し方は日々変わるため、フィルタの自動更新もオンのままにしておきましょう。
Android版のおすすめ設定
AdGuard for Androidは、端末内に「ローカルVPN」を作って通信をフィルタリングする仕組みで、rootは必要ありません。Google Playでは配布されていないため、公式サイトからAPKをダウンロードしてインストールします。
最初に知っておきたいのは、無料版はブラウザの広告のみを除去し、ほかのアプリはフィルタリングしないという点です。「ブラウジングセキュリティ」「トラッキング防止」「ユーザースクリプト」も無料版には含まれません。アプリ内の広告までブロックしたい場合は、有料版(AdGuardのライセンス)が必要です(無料版と有料版の違い)。設定画面は、画面右下の⚙アイコン(「設定」)から開けます。インストール手順はAdGuard for Androidの解説記事も参考にしてください。
HTTPSフィルタリング:オンがおすすめ
HTTPSで暗号化された通信の中身はそのままでは見えないため、HTTPSフィルタリングがオフだと、AdGuardはドメイン単位の大まかなブロックしかできず、ページ内の広告枠を消すといった細かい処理ができません。広告ブロックの精度を上げたいなら、「HTTPSフィルタリングを有効化」し、「ルート証明書のインストール」を行うのがおすすめです。
AdGuardの説明によると、HTTPSフィルタリングでは2つの安全な接続を作り、端末ごとに固有のルート証明書をインストールします。通信は暗号化されたまま保たれるとしています。また、銀行や決済サイトなど機密性の高いサイトは、初期設定でフィルタリングの対象外になっています。
- Android 11以降では、ルート証明書を手動でインストールする必要があります。
- Android 15では、ネットワークが監視されている可能性がある、という趣旨の警告が表示されることがあります。AdGuardは、この場合も通信の安全性は保たれていると説明しています。
- 多くのアプリは、ユーザーが追加した証明書を信頼しない設計になっています。そのため、細かく効くのは主にブラウザです。
証明書のインストールに抵抗がある場合はオフのままでも使えますが、そのぶんブロックできる広告は減ると考えてください。
DNS通信を保護:オンがおすすめ
「DNS通信を保護」では、利用するDNSサーバーやDNSフィルタを設定できます。広告をブロックするには、広告ブロック対応のDNSサーバーを選ぶか、「AdGuard DNSフィルタ」などを有効にします。公式ナレッジベースでは「AdGuardによる保護」タブ→「DNS通信を保護」の順に案内されています。HTTPSフィルタリングが効かないアプリでも、広告配信用のドメインへの通信そのものを止められるため、アプリ内広告対策の土台になります。
一方で、DNSフィルタリングはドメイン単位で判断するため、コンテンツと同じドメインから配信される広告は区別できません。ブロック対象を増やしすぎると必要な通信まで止まることがあるため、「AdGuard DNSフィルタ」のような定番から始めるのが無難です。DNSの仕組みはAdGuard DNSの解説記事で詳しく紹介しています。
そのほかの設定
- 「トラッキング防止」(旧「ステルスモード」):トラッカーによる追跡を減らす機能です(無料版には含まれません)。強めの項目は一部のサイトで不具合の原因になることがあります。
- 「ブラウジングセキュリティ」:危険なサイトへのアクセスを警告する機能です。Androidの無料版には含まれず、有料版で利用できます。
- 「アプリ管理」:アプリごとにAdGuardの動作を管理できます。特定のアプリで不具合が出たら、そのアプリだけ対象外にできます。
- 省電力設定:Androidの省電力機能によってAdGuardが止められてしまうことがあります。Android本体の設定で、AdGuardをバッテリーの最適化の対象から外しておくと安定しやすくなります(項目名や場所はメーカーによって異なります)。
iPhone版のおすすめ設定
iPhoneでは、Appleの仕組み上、広告ブロッカーにできることが限られています。AdGuard for iOS(App Storeでの名称は「AdGuard – Safari用広告ブロッカー」)の無料版は、Safariでの広告ブロックが中心です。Safari以外のアプリの広告も減らしたい場合は、プレミアム版の「DNS通信を保護」を使います。詳しくはAdGuard for iPhoneの解説記事もご覧ください。
Safariのコンテンツブロッカーをすべてオンにする
AdGuardはSafariの「コンテンツブロッカー」として動作し、「一般」「プライバシー」「ソーシャル」「セキュリティ」「カスタム」「その他」の6つに分かれています。フィルタのルールを複数のコンテンツブロッカーに分けて読み込む仕組みのため、一部がオフになっていると、そのぶんのルールが働きません。
まずiPhoneの「設定」アプリでSafariの拡張機能に関する項目を開き、AdGuardのコンテンツブロッカーがすべてオンになっているかを確認しましょう(項目の場所はiOSのバージョンによって異なります)。iOS 15以降では「Safari Web拡張機能」も使え、Safariの🧩「拡張機能」ボタンから呼び出せます。
なお、コンテンツブロッカーが働くのはSafariの中だけで、ほかのアプリには効きません。
フィルタ:日本語フィルタを有効にし、増やしすぎない
AdGuardアプリのフィルタ設定では、基本のフィルタに加えて「AdGuard 日本語フィルタ」が有効になっているかを確認しましょう。Safariのコンテンツブロッカーには読み込めるルール数に上限があるため、フィルタは必要なものに絞るのがおすすめです。なお、カスタムフィルタとセキュリティ関連のフィルタはプレミアム版の機能です。
DNS通信を保護(プレミアム版)
Safari以外のアプリの広告も減らしたいなら、「DNS通信を保護」が選択肢になります。有効にしたうえで、広告ブロック対応のDNSサーバーを選ぶか、AdGuard側のDNSフィルタリングで「AdGuard DNSフィルタ」などを有効にしてください。システム全体でDNSフィルタリングを行う機能で、プレミアム版(月額または年額のサブスクリプション。7日間の無料体験あり)か、AdGuardのライセンスで利用できます。買い切りの有料アプリ「AdGuard Pro」(App Storeで¥1,500)も機能は同じなので、どちらか一方があれば十分です。
注意したいのは、DNSの段階でのブロックなので、アプリやサイトと同じドメインから配信される広告は消せないことです。YouTube広告にも効果は期待しにくいです。また、ほかのVPNアプリやDNS設定と同時に使うと、競合してうまく動かないことがあります。
ブラウザ拡張機能(Chrome)のおすすめ設定
AdGuard ブラウザ拡張機能は無料で、登録も不要です。Chrome、Firefox、Edge、Opera、Yandex Browserに対応しています。Chromeでは「Manifest V3」という新しい仕組みのもとで動作しており、使えるフィルタやルールの数に制限がかかる場合があります。
- 基本のフィルタと日本語フィルタを有効にする:設定画面の言語別フィルタから「AdGuard 日本語フィルタ」を有効にします。
- フィルタは必要なものに絞る:Manifest V3では数に制限があります。
- サイトごとの一時停止を活用する:表示崩れしたサイトでは、ツールバーのAdGuardアイコンから、そのサイトでの保護を一時停止できます。
- 「ユーザールール」で微調整する:特定の要素を手動で隠したいときに使います。
拡張機能はそのブラウザの中だけで動き、YouTubeなどでは動作が安定しないことがあります(Manifest V3の制約が影響する場合もあります)。詳しくはAdGuard ブラウザ拡張機能(Chrome)の解説記事で紹介しています。
設定しすぎに注意:表示崩れしたらホワイトリストを使う
フィルタや保護機能を増やしすぎると、ボタンが押せない、ログインできない、レイアウトが崩れるといった不具合が起きることがあります。
こうしたときは、AdGuard全体をオフにするのではなく、問題のサイトやアプリだけを対象外にするのが基本です。
- まず、そのサイトだけ保護を一時停止して、症状が直るか確認します。
- 直った場合は、そのサイトをホワイトリスト(許可リスト)に追加します。AdGuardのiOS向けナレッジベースでは「ホワイトリスト」という名称が使われています。
- 直前に追加したフィルタや、強めに設定した「トラッキング防止」の項目があれば、元に戻して様子を見ます。
- Androidで特定のアプリだけ不具合が出る場合は、「アプリ管理」でそのアプリを対象外にします。
ホワイトリストに入れたサイトでは広告も表示されます。応援したいサイトをあえて登録しておく使い方もできます。
よくある質問
Q. AdGuard 日本語フィルタは有効にすべきですか?
日本語のサイトをよく見るなら、有効にしておくのがおすすめです。国内向けの広告に対応しやすくなります。
Q. AndroidでHTTPSフィルタリングは必要ですか?
必須ではありませんが、オフだとドメイン単位のブロックしかできず、ページ内の広告が残りやすくなります。銀行や決済などのサイトは初期設定で対象外です。
Q. iPhoneの無料版でもアプリ内広告は消せますか?
無料版はSafariでのブロックが中心で、アプリ内広告には対応していません。アプリ内広告を減らしたい場合は、プレミアム版(またはAdGuard Pro、AdGuardのライセンス)の「DNS通信を保護」を使います。ただし、DNSの仕組み上、すべてのアプリ内広告を消せるわけではありません。
AdGuardのライセンスを割引価格で購入するには
Android版でアプリ内広告をブロックするには、有料版の機能が必要です。iPhoneの「DNS通信を保護」は、AdGuardのライセンスのほか、App Store経由のプレミアム版やAdGuard Proでも利用できます。ライセンスはiPhone/iPad、Android、Windows、macOSで共通して使え、パーソナル(3台)とファミリー(9台)、1年版と永久版から選べます。30日間の返金保証もあります。
当サイトのリンクからAdGuard公式サイトのライセンスページにアクセスし、プロモコード「ADBLOCKTESTER30」の適用可否と割引額を購入画面で確認してください。割引の対象は、AdGuardの公式サイトで購入するライセンスです。App Store経由のアプリ内課金には適用されません。