AdGuardとuBlock Originの比較:違いと選び方【2026年】

広告:本ページにはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由で購入すると、当サイトが報酬を受け取る場合があります。

AdGuardとuBlock Originは、いわば同じ船団に属する2隻の船です。どちらも非常に高い性能を持つ広告ブロッカーで、評価も高く、同じフィルタの多くを共有しているため、多くの場面で同じように動作します。uBlock Originはオープンソースです。AdGuardでは、ブラウザ拡張機能やフィルタ、AdGuard Homeがオープンソースで公開されています。 

AdGuardは、広告ブロック技術を専門とするキプロスの企業です。一部の製品をオープンソースで公開していますが、デスクトップ・モバイル向けの主要アプリは非公開ソースの商用製品です。プライバシーを重視するユーザーの中にはこれを好まない人もいますが、実はメリットでもあります。コミュニティ主導のオープンソースプロジェクトの多くが持たないリソースを、AdGuardは持っているということだからです。たとえば、広告ブロック機能付きのパブリックDNSとプライベートDNSを提供しています。 

uBlock Originは、主にRaymond Hill氏(GitHubでのハンドル名はgorhill)が一人で開発しています。Hill氏が以前手がけていたブラウザ用ファイアウォール拡張機能「uMatrix」から生まれた、コミュニティに支えられたオープンソースプロジェクトです。開発者やプライバシー重視のユーザーからなる大きなコミュニティに愛用されています。非常に多くのフィルタリストに対応しており、カスタマイズ性も高いのが特長です。 

AdGuardとuBlock Originの比較

両者がどれほど似ていて、どこが違うのかを一緒に見ていきましょう。 


AdGuardとuBlock Originの比較早見表

AdGuarduBlock Origin
料金$29.88/年からなし(無料)
無料版ありあり
YouTube広告のブロック対応対応
トラッカーのブロック対応対応
対応環境Chrome、Safari、Firefox、Edge、Windows、macOS、Android、iOSFirefox(推奨)とFirefoxベースのブラウザ、Opera。Edgeは現時点では利用可能ですが、2026年中に段階的に廃止される予定です。Chromeでは利用できません。

メリットとデメリット

AdGuard

メリットとデメリット

メリット

  • YouTubeや大半のウェブサイトで強力に広告をブロック
  • デスクトップアプリとモバイルアプリでシステム全体の広告ブロックが可能
  • 本格的なプライバシー設定ができる「トラッキング防止」(旧「ステルスモード」)
  • DNSフィルタリングとHTTPSフィルタリングで、すっきり速いページ表示
  • 「ほとんどの人にとって簡単」と「必要なら細かく設定できる」のバランスが良い
  • 公式ナレッジベースとメールサポート(日本語対応)がある

デメリット

  • すべての機能を使うには、無料の拡張機能ではなく有料アプリが必要
  • 性能の低い端末ですべての機能を有効にすると、やや重く感じることがある
  • 設定をほとんど触らない人には、設定画面の項目が多すぎると感じられることがある

uBlock Origin

メリットとデメリット

メリット

  • 無料でオープンソース
  • 大きなフィルタリストを使っても非常に軽い
  • 動的フィルタリングとカスタムルールによる強力なブラウザ内ブロック
  • YouTube、SNS、ニュースサイトで優れた効果
  • ソフトペイウォールや一部のアンチ広告ブロック対策を回避できることが多い
  • アカウント不要で、フィルタリングはすべてローカルで実行

デメリット

  • ブラウザ専用で、システム全体のブロックはできない
  • 高度な機能は使いこなすまでに慣れが必要
  • 公式のカスタマーサポートはなく、コミュニティのサポートのみ
  • ChromeではManifest V3への移行により利用できなくなり(2025年7月に無効化、2026年8月31日にChrome ウェブストアから削除)、Edgeでも2026年中に段階的に廃止予定

主な違いのまとめ(要点)

  • AdGuardとuBlock Originはどちらもトップクラスの広告ブロッカーで、YouTube、SNSのフィード、広告の多いサイトを非常に効果的にすっきりさせます。
  • 無料で非常に軽く、細かいカスタマイズや動的フィルタリングが可能で、一部のソフトペイウォールもさりげなく回避できるブラウザ内ブロッカーが欲しいなら、uBlock Originが向いています(ChromeではなくFirefoxなどで利用します)。
  • ブラウザとアプリの両方で広告やトラッカーをブロックするシステム全体の保護に加え、トラッキング防止、DNSフィルタリング、簡単なプライバシー設定が欲しいなら、AdGuardが向いています。
  • あれこれ設定をいじるのが好きで、ブラウザ内で最大限のコントロールをしたいなら、uBlock Originを選びましょう。
  • 端末全体をカバーする、完成度の高い広告ブロック&プライバシー保護ツールが欲しいなら、AdGuardを選びましょう。

実際のサイトでの広告ブロック性能

Adblock TesterでのAdGuardとuBlock Originのスコアは、それぞれ100と96でした。当サイトのベンチマークツールには自信を持っていますが、合成ベンチマークがすべてではありません。特に、それが実際の利用環境を反映していない場合はなおさらです。 

YouTube

AdGuard

YouTubeでは、AdGuardが広告をしっかり封じ込めました。プレロール広告もミッドロール広告も、ホーム画面に大きく表示されるマストヘッド広告も表示されません。ショート動画の広告も消えました。ホーム画面のバナーもなくなり、広告による途切れもなく動画を視聴できました。料金のかからないYouTube Premiumを使っているような感覚です。

uBlock Origin

uBlock Originも同等の性能を発揮しました。スキップ可能な広告とスキップ不可の広告、フィード内の動画広告、うっとうしいバンパー広告、マストヘッド広告、さらにはショート動画の広告までブロックしました。ショート動画をスクロールしても、動画を次々と切り替えても、広告は表示されませんでした。

Forbes

AdGuard

Forbesでは、AdGuardが多くの広告を取り除いてくれました。トップページの巨大なバナー、記事途中のディスプレイ広告、フローティング動画広告、ニュースレター登録のポップアップ、うっとうしい通知の許可要求がすべて消えました。ただし、無料で読める記事数の上限に達するとペイウォールは表示され、その記事の続きは読めませんでした。

uBlock Origin

uBlock Originも、バナー、フローティング動画、ポップアップに対してほぼ同じ結果でした。さらに一歩進んで、Forbesのソフトペイウォールも回避できたため、通常の上限を超えても締め出されることなく記事を読み続けられました。

The New York Times

AdGuard

AdGuardは、The New York Timesのトップページと記事内にあるうっとうしい広告枠の多くを取り除きました。大小のバナーやアニメーション広告枠も含まれます。ただし、無料で読める記事数の上限に達すると、購読を促すペイウォールは表示されました。

uBlock Origin

uBlock Originは同じ広告枠をブロックしたうえで、通常なら数本の記事を読んだ後に閲覧を止めるソフトペイウォールも突破しました。

Reddit

AdGuard

Redditのトップページでは、AdGuardがフィードに普段表示される「Promoted(プロモーション)」投稿をすべて取り除きました。残ったのは通常の投稿だけで、裏で行われるトラッカーや広告のリクエストもなくなりました。

uBlock Origin

uBlock Originもプロモーション投稿を取り除いたため、数件おきに広告が表示されることはなくなりました。目障りな宣伝がなくなり、トップページはまるで昔のRedditに戻ったような感覚でした。

X(旧Twitter)

AdGuard

AdGuardは、Xのタイムラインからスポンサー付きのポストや押し付けがましい「プロモーション」枠を取り除きました。フィードには基本的に通常のポストだけが並びました。

uBlock Origin

uBOも同じ結果でした。ホームのタイムラインとサイドバーのスポンサーコンテンツをすべて取り除きました。

Twitch

AdGuard

AdGuardは、Twitchのトップページにあるバナーや、登録の勧誘や割引キャンペーンといったうっとうしい自社宣伝をブロックしました。一方、配信者が自分のチャンネルページに設置したスポンサーパネルは表示されたままでした。これは本来あるべき動作です。

uBlock Origin

uBlock OriginもTwitchのトップページをすっきりさせ、サイト組み込みのバナーや雑多な要素を取り除きつつ、配信者自身の広告はそのまま残しました。

Crocs

AdGuard

Crocsでは、AdGuardがニュースレター登録を促す非常にうっとうしいポップアップや、突然現れるその他の案内をブロックしました。ただし、割引バナーやサイト内のプロモーション枠は表示されたままだったので、セール情報は引き続き確認できました。

uBlock Origin

uBlock Originは、Crocsのポップアップとクッキー関連バナーを取り除きました。ただし、何でも消すわけではなく、サイト組み込みの割引バナーは残ったため、お得な情報はそのまま確認できます。


主な機能

広告ブロック機能

AdGuard

AdGuardは総合的な広告ブロッカーです。ブラウザのレベルでは、バナー広告、動画広告、ポップアップ、うっとうしいオーバーレイ、避けられないクッキー関連バナー、検索広告、多くのサイトにあふれる自社宣伝など、最近よく目にするさまざまな不要要素を未然に防ぎます。さらに、多くのサードパーティスクリプトやアクセス解析の通信を裏で静かにブロックするため、ページの読み込みもかなり速くなります。

AdGuardが特に優れているのは、使い方の選択肢の多さです。シンプルなブラウザ拡張機能として使うことも、すべてのブラウザで広告をブロックするデスクトップアプリとして使うことも、さらには広告やトラッキングのドメインをネットワークに届く前にブロックするDNSリゾルバとして使うこともできます。これにより、Windows、macOS、Android、iOSで、アプリを1つずつ設定する手間なく、システム全体の広告ブロックを実現できます。

ほかにも、迷惑要素をブロックするフィルタ、ソーシャルウィジェットのブロック、ホワイトリストを反転して特定のサイトだけをフィルタリングする機能など、便利な追加機能があります。多くの人にとっては、「基本的に幅広くブロックし、必要なときだけ緩める」タイプのエンジンと感じられるでしょう。

uBlock Origin

uBlock Originはブラウザ拡張機能ですが、実質的にはウェブ用のコンテンツファイアウォールです。インストール直後から、対応するすべてのブラウザで、バナー広告、動画広告、ポップアップ、フローティング広告やオーバーレイ広告、スポンサー投稿、ソーシャルウィジェット、トラッカー、悪意のあるサイト、通知の許可要求、クッキー関連バナーをブロックします。当サイトが挙げる必須の広告ブロック機能10項目すべてを、デフォルトで満たしています。

その土台として膨大な数のフィルタリストを備え、さらに追加することもできます。そのうえに、動的フィルタリング、スクリプト制御、要素隠蔽(コスメティックフィルタリング)、要素の選択・削除といった機能が重なっています。これにより、複雑なレイアウトにも対応し、中途半端に残った要素も片付け、適切なフィルタと組み合わせれば一部のソフトペイウォールを回避することさえできます。実際のところ、一切お金をかけずにブラウザ内で使える広告ブロッカーとしては、特に強力かつ精密なものの1つです。

プライバシーとセキュリティ

AdGuardもuBlock Originも、単にうっとうしい広告を隠すだけではありません。どちらも、ネット閲覧中のあなたを追跡する仕組みを止めることを目指していますが、そのやり方は少し異なります。

AdGuard

AdGuardは多層的なアプローチで広告をブロックします。広告フィルタリングに加えて多くの追加機能を備えており、ウェブ上であなたを追いかけるトラッカー、アクセス解析スクリプト、ソーシャルピクセルをブロックする専用リストもあります。さらに、HTTPSフィルタリングとDNSフィルタリングを有効にすると、多くのリクエストがページの読み込み完了前にブロックされます。これにより、トラッキングと潜在的なセキュリティリスクを大幅に減らせます。

プライバシー面で本領を発揮するのが「トラッキング防止」(旧「ステルスモード」)です。Cookieの自動的な非表示や削除、URLからのトラッキングパラメータの除去、閲覧に関して共有される情報の制限など、さまざまな設定ができます。加えて、AdGuardは危険なドメインをブロックするための独自リストを管理しているため、明らかなマルウェアサイトに対する基本的な保護も得られます。

本格的なウイルス対策ソフトではない点には注意が必要ですが、プライバシー機能を一通り備え、一部のセキュリティ機能も内蔵した広告ブロッカーとして、単なる「広告非表示」ツールをはるかに超える存在です。

uBlock Origin

uBlock Originのアプローチは、もう少し昔ながらのものです。すべての処理がブラウザ内で完結し、アカウントも必要ありません。フィルタリングはすべて、あなたのブラウザの中で行われます。

本格的なプライバシー用リストがデフォルトで有効になっており、トラッカー、危険なドメイン、迷惑要素向けのリストなど、必要に応じてさらに追加できます。動的フィルタリングを使えば、どのスクリプトやフレームを読み込むかをサイトごとに制御できるため、サイト全体を壊すことなくトラッキングの仕組みを断ち切るのに最適です。適切なリストと組み合わせれば、悪質なトラッキング広告、見えないトラッカー、フィンガープリント(端末識別)スクリプトもブロックでき、FirefoxではCNAMEを使ったトラッキングへの対策も利用できます。

結論をまとめると、AdGuardは多層的なフィルタリング、トラッキング防止、DNS/HTTPSの仕組みを活用してウェブ通信を強化します。一方、uBlock Originは厳格で透明性の高いローカルフィルタリングに頼り、ブラウザが何を読み込んでよいかを非常に細かく制御できます。どちらもプライバシー対策として堅実な選択肢で、考え方が異なるだけです。


パフォーマンスとリソース使用量

uBlock OriginとAdGuardはどちらも軽量に設計されていますが、リソースの使い方が異なります。

uBlock Origin

uBlock Originは、ブラウザ拡張機能の中でも特に効率の良い部類に入るでしょう。大きなフィルタリストを読み込んでも動作が重くならず、複数のタブを開いていてもCPU使用率はかなり低く抑えられます。動的フィルタリングと追加リストを同時に使っても、ほとんど気になりません。ブラウザ内だけで動作し、バックグラウンドで常駐しないため、古いパソコンでもパフォーマンスへの影響はほぼ感じられません。

AdGuard

AdGuardのブラウザ拡張機能も高速でシステムへの負担が小さく、特にデフォルトのフィルタのまま使う場合はその傾向が顕著です。ページはすぐに読み込まれ、広告はAdGuardが取り除くまでのごく短い間だけちらっと表示される程度です。

一方、デスクトップ版やモバイル版のフルアプリになると、AdGuardの処理量はぐっと増えます。すべてのアプリの通信をフィルタリングし、HTTPSフィルタリングとDNSフィルタリングを使い、場合によってはすべての通信をローカルVPNを経由させます。そのため、特に性能の低い端末ではリソースをやや多く使いますが、実際には広告やトラッカー、不要なデータをそもそもダウンロードしない分、結果的に節約になることがほとんどです。

ブラウザ内のパフォーマンスを特に重視するならuBlock Originがわずかに有利ですが、システム全体のブロックが欲しくて、バックグラウンドの処理が少し増えても構わないなら、AdGuardはその機能の多さを考えるとかなり軽いと言えます。

アンチ広告ブロックと検出の回避

単に広告を大量に貼っているだけのサイトなら簡単です。本当に難しいのは、広告ブロッカーの使用を検出するとコンテンツを見せないようにするサイトです。AdGuardとuBlock Originの違いがはっきり表れるのはここです。

uBlock Origin

uBlock Originはアンチ広告ブロックの回避能力を大々的にアピールしてはいませんが、実際にはかなり良い仕事をします。適切なブロックリストとアンチ広告ブロック対策の設定を行えば、警告のオーバーレイやブロッカーを検出しようとするスクリプトの多くを静かに無効化できます。動的フィルタリングとスクリプト制御も役立ち、「広告ブロッカーをオフにしてください」というメッセージを表示する特定のJavaScriptだけを遮断できます。さらに、要素ピッカーを使えば、なかなか消えないオーバーレイを手動で取り除けます。すべてを整えるにはある程度の調整が必要ですが、一度うまく設定すれば、uBOはこうしたソフトな障壁の大半をすり抜けられます。

AdGuard

AdGuardは、アンチ広告ブロックの検出に対してより積極的なアプローチをとります。アプリでは、トラッキング防止機能が、広告ブロッカーの使用を示す手がかりをうまく隠してくれます。ブラウザでは、メインの拡張機能にAdGuard Extraを組み合わせることで、ペイウォールのようなオーバーレイやアンチ広告ブロックスクリプトへの対策が強化されます。すべての攻防に勝てるわけではありませんが、AdGuardは広告をブロックして終わりにするのではなく、検出そのものを積極的に無効化しようとします。


使いやすさとカスタマイズ性

AdGuardもuBlock Originも、基本的な使い方であればどちらも扱いやすいツールです。しかし、設定を深く掘り下げ始めると、まったく性格の異なるツールだと感じるようになります。

インストールと初期設定

AdGuard

AdGuardでは、まずブラウザ拡張機能、デスクトップアプリ、モバイルアプリのどれを使うかを選びます。拡張機能はとても簡単で、インストールするだけで適切なデフォルト設定のまますぐに広告ブロックが始まります。アプリではシステム全体のフィルタリング、トラッキング防止、DNSの設定のための簡単な初期設定がありますが、わかりやすいラベルとスイッチで表示されるため、技術に詳しくない人でも迷わず進められます。

uBlock Origin

uBlock Originは、ほかの拡張機能と同じようにインストールできます。ストアでワンクリックするだけで、デフォルトのフィルタリストとともにすぐ動き始めます(Chrome ウェブストアからは2026年8月31日に削除されているため、Firefoxなどのアドオンストアから入手します)。初期案内もチュートリアルもアカウントもありません。ダッシュボードを一度も開かなくても、非常に効率的な広告ブロッカーとして動作します。

日常での使い心地

AdGuard

日常的には、AdGuardは一度設定すれば後は放っておけるツールです。ほとんどの人はそのまま自動で動かしておけますが、表示が崩れたりサイトの挙動がおかしくなったりしたときは、保護を一時停止したり、サイトをホワイトリストに追加したり、「迷惑要素」や「ソーシャルウィジェット」などの特定の項目をオフにしたりすることがすぐにできます。インターフェースはやや文字が多めですが、よく整理されているので、スイッチの役割がわからず困ることはほとんどありません。

uBlock Origin

uBOは表面上はとてもシンプルですが、深く掘り下げるとかなり技術的になります。ポップアップには、現在のサイトでのオン/オフを切り替える大きなボタンと、ブロックした項目のシンプルなカウンターがあります。ここまではとても簡単です。しかし、上級者モードをオンにしたりダッシュボードを開いたりすると、話が複雑になります。リクエストのログ、動的フィルタリングのマトリクス、ドメインごとの制御などが登場するからです。どれも非常に強力ですが、こうした設定に慣れていないと少し圧倒されるかもしれません。

カスタマイズ性

AdGuard

AdGuardは、開発者でなくても使いこなせる形で、多くの設定項目を提供しています。たとえば、次のようなことができます。

  • フィルタリストを個別にオン/オフする
  • URLを入力するだけで独自のフィルタリストを追加する
  • 独自のユーザールールを書く
  • トラッキング防止の各項目を1つずつオン/オフする
  • システム全体モードで、どのアプリやブラウザをフィルタリングするかを選ぶ

柔軟性が高い一方で、どの設定もチェックボックスや入力欄ですぐに変更できます。

uBlock Origin

内部まで踏み込んで細かくいじるのが好きな人にとって、本当にそれができるのはuBlock Originです。たとえば、次のようなことができます。

  • コミュニティ製のフィルタリストを数十個読み込む
  • 要素隠蔽ルールとネットワークルールを作成する
  • 要素ピッカーでページの一部をピンポイントで取り除く
  • 動的フィルタリングで、スクリプトやサードパーティドメインをサイトごとに制御する
  • ロガーですべてのリクエストを確認し、そこから独自のルールを作る

ブラウザをファイアウォールのように扱いたいなら、uBOはそのレベルの制御を可能にします。


カスタマーサポート

AdGuard

AdGuardには、きちんとしたサポート体制があります。かなり詳しいナレッジベースがあり、困ったときにはメールサポートも利用できます([email protected]は日本語にも対応)。ライセンスが正しく機能しないときやその他の問題が起きたときは、問い合わせを送れば、いずれ担当者から返信が届きます。24時間対応のライブチャットはありませんが、困ったときに頼れる窓口があるのは安心です。

uBlock Origin

uBlock Originは、ほぼボランティアの力だけで運営されているプロジェクトです。ヘルプデスクも問い合わせ用のメールアドレスもなく、優先サポートを受けられる有料プランもありません。問題が起きたら自力で解決する必要があり、GitHubのissue、Redditのスレッド、ユーザーが作成したガイドなどを探すことになります。答えが見つかることも多いですが、やや運任せで、得られる助けはすべてボランティア次第です。


最終評価

AdGuardとuBlock Originは、どちらも非常に優れた広告ブロッカーです。uBlock Originは、ブラウザ内だけで見れば侮れない実力の持ち主です。無料でオープンソース、驚くほど軽く、ページで何を読み込むか(読み込まないか)を非常に細かく制御できます。適切なフィルタを使えば、手ごわいペイウォールやアンチ広告ブロック対策の一部さえ出し抜けます。

一方、AdGuardはより広い範囲をカバーします。ブラウザだけでなく、端末全体で広告をブロックします。トラッキング防止、DNSフィルタリング、HTTPSフィルタリングといった機能も備え、スムーズに使えるインターフェースにまとまっていながら、必要なら深く設定することもできます。

どちらを選ぶか迷っているなら、次のポイントを参考にしてください。

  • フィルタやログ、サイトごとのルールを調整するのが好きな上級ユーザーなら、uBlock Originがおそらく最適です。
  • 性能の低いパソコンで、ブラウザでの基本的な広告ブロックだけが欲しいなら、答えは上と同じです。
  • Firefoxユーザーで、ブラウザ拡張機能の性能を最大限に引き出したいなら、uBlock Originを選ぶべきです。
  • ブラウザだけでなく、とにかく広告をなくしたいなら、AdGuardがおすすめです。
  • 細かい設定をいじるよりも、トラッキング防止、DNSフィルタリング、使いやすいプライバシー設定を重視するなら、こちらもAdGuardです。
  • プライバシーを尊重しつつ、幅広くカバーする高品質な広告ブロッカーにお金を払ってもよいなら、AdGuardがおそらく最適です。

つまり、どちらも本当に優秀です。ただし、ほとんどの時間をブラウザで過ごし、無料であらゆる細かい制御をしたいなら、uBlock Originに勝るものはなかなかありません。一方、端末全体を手間なくカバーする専用の広告ブロック&プライバシー保護ツールが欲しいなら、総合的にはAdGuardのほうが良い選択でしょう。