AdGuardとAdblock Plusを徹底比較|違いと選び方

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AdGuardとAdblock Plusは、どちらも広告ブロックの分野で長年の実績を持つ定番ツールです。

AdGuardは2009年から、さまざまな端末向けに広告ブロックを提供してきました。システム全体での広告ブロック、ネットワーク全体での広告ブロック、DNSベースの広告ブロックなど、幅広い方法に対応しています。主要な端末を幅広くカバーし、複数のレベルで広告をブロックできるのが特長です。 

Adblock Plusも長い歴史を持つ広告ブロッカーで、Firefox向けの初期の広告ブロッカーの一つとして知られています。現在も特に広く使われている広告ブロック用ブラウザ拡張機能の一つで、Chrome ウェブストアでは4,000万ユーザーと表示されています(2026年10月26日確認)。 

どちらも長く提供され、多くの人に使われてきた実績があり、信頼できるツールといえます。もちろん、広告ブロッカーとしての役割はきちんと果たします。では、実際の性能はどの程度なのでしょうか。弱点はどこにあるのでしょうか。そして何より、どちらを選ぶべきなのでしょうか。この記事では、こうした疑問に詳しくお答えします。 


AdGuardとAdblock Plusの比較早見表

AdGuardAdblock Plus
料金$29.88/年からPremiumは有料(最新料金は公式サイトで確認)
無料版ありあり
YouTube広告のブロック対応対応
トラッカーのブロック対応対応
対応環境Chrome、Safari、Firefox、Edge、Windows、macOS、Android、iOSChrome、Safari、Firefox、Edge、Opera(モバイルはiOS・Android)

メリットとデメリット

AdGuard

メリットとデメリット

メリット

  • 初期設定のままでも強力にブロックでき、「控えめな広告」のような妥協がない
  • トラッキング防止(旧「ステルスモード」)、DNSフィルタリング、HTTPSフィルタリングで、プライバシーを細かく管理できる
  • デスクトップ版・モバイル版アプリでシステム全体の広告をブロックできる
  • ポップアップやオーバーレイ、しつこい案内など、サイト上の煩わしい要素にも強い
  • 表示崩れを直すための機能(フィルタ、ユーザールール、ホワイトリスト)が充実している
  • サポート体制が手厚い(ナレッジベースとコミュニティ)

デメリット

  • ライトユーザーには設定項目が多すぎる
  • サポートの返信は即時ではなく、メールでの問い合わせには時間がかかることがある

Adblock Plus

メリットとデメリット

メリット

  • インストールがとても簡単で、初心者にもわかりやすい画面
  • きちんと設定すれば広告を強力にブロックできる
  • フィルタリストに対応し、要素を手動でブロックすることもできる
  • 拡張機能だけで完結するため軽く、負荷が少ない
  • 応援したいサイトをかんたんにホワイトリストに登録できる

デメリット

  • 「控えめな広告」(Acceptable Ads)が初期設定で有効なため、厳しくブロックするには設定変更が必要
  • プライバシー保護機能は全体的に弱め(AdGuardの「トラッキング防止」に相当する詳細設定や、DNS/HTTPSフィルタリングの仕組みがない)
  • サポートは主にメール(ヘルプセンターは英語のみ)。また「控えめな広告」の方針が世間の評価を下げている

主な違いをひと目で(要約)

  • AdGuardは初期設定のままで多くの広告をブロックします。一方、Adblock Plusは設定が必要です(「控えめな広告」をオフにし、追加のブロック設定を有効にします)。
  • AdGuardは、トラッキング防止、DNSフィルタリング、HTTPSフィルタリング、セキュリティ用リストなど、より充実したプライバシー保護機能を備えています。
  • Adblock Plusはブラウザ内で動作する軽量なツールで、プライバシー保護やセキュリティの機能は控えめです。
  • AdGuardは迷惑要素への対処に優れており、特に手ごわいページのポップアップやオーバーレイ、サイト上のごちゃごちゃした要素に強みがあります。
  • Adblock Plusは画面がシンプルで設定項目も少ないため、初心者でも扱いやすいです。
  • AdGuardはアプリを使えばブラウザの外まで保護を広げられますが、Adblock Plusは拡張機能の範囲にとどまります。

実際のサイトでの広告ブロック性能

機能やベンチマークの話に入る前に、さまざまなサイトで日常的に使ったとき、実際にどれくらい効果があるのかを見てみましょう。

YouTube

  • YouTubeでは、AdGuardとAdblock Plusのどちらを使っても、まるで「プレミアム」のような快適さで視聴できます。
  • ただしAdblock Plusでは、まず「控えめな広告」をオフにして、追加のブロック設定を有効にする必要があります。そうすれば、AdGuardとほぼ同じレベルで広告をブロックできます。

Forbes

  • どちらもForbesをすっきりきれいにしてくれます。バナーや煩わしいフローティング動画広告、ニュースレター登録や通知許可のポップアップが表示されなくなります。
  • とはいえ、無料で読める記事数の上限に達すると、ペイウォール(有料記事の壁)は表示されます。

The New York Times

  • The New York Timesでも同様で、広告やバナーがきれいに消え、記事がぐっと読みやすくなります。
  • ただし、数本記事を読むとペイウォールは表示されます。

Reddit

Redditでは、どちらのツールもしっかり機能します。プロモーション投稿が取り除かれ、フィードが自然な見た目に戻ります。

X

Adblock PlusとAdGuardはどちらも煩わしいスポンサー投稿をブロックするので、スクロールがかなり快適になります。

Twitch

  • ここで両者に差が出ます。
  • AdGuardはTwitchのホーム画面に表示される煩わしい自社宣伝バナーをブロックしますが、Adblock Plusはブロックしません。

Crocs

  • どちらもポップアップのブロックは得意で、ここは予想どおりです。
  • 残念ながら、サイト独自の割引バナーは表示されたままです。これはサイトが後から差し込む広告ではなく、ページのレイアウトそのものに組み込まれているため、想定どおりの結果といえます。

Adblock Plusをきちんと設定すれば(「控えめな広告」をオフにすれば)、主要なサイトの多くでは両者はほぼ互角です。ただしTwitchでは、AdGuardのほうが明らかに優れていました。


主な機能

広告ブロック機能

AdGuardとAdblock Plusはどちらも広告をしっかりブロックしますが、重視しているポイントが異なります。AdGuardは本格的なツールキットで、シンプルな拡張機能から強力なシステム全体のフィルタリングまで、必要なレベルに合わせて使い分けられます。一方のAdblock Plusは、昔ながらの使いやすい広告ブロッカーという印象で、いくつかの設定を正しく切り替えると本領を発揮します。

AdGuard

  • YouTube広告のブロック:プレロール広告、ミッドロール広告、ホーム画面の煩わしい広告に加え、YouTubeショートの広告もブロックします。
  • 迷惑要素の除去:適切なフィルタリストを有効にすると、Cookieの同意ポップアップ、ニュースレターのバナー、オーバーレイなど、イライラの原因になる要素を取り除きます。
  • コスメティックフィルタリング:広告が消えた後の空白を隠し、ページの見た目を自然に整えます。
  • トラッキングと広告の遮断:広告と合わせて、サードパーティのトラッキングリクエストやアクセス解析もブロックします。
  • システム全体での広告ブロック:ブラウザだけでなく、パソコンやアプリの広告もブロックします(デスクトップ版・モバイル版アプリを使用)。
  • DNSレベルでのブロック:設定によっては、広告やトラッキングのドメインを読み込まれる前に遮断します。
  • 独自のルール:サイトごとの調整や、手ごわい広告レイアウトに対応するためのユーザールールを作成できます。
  • 特定サイトの許可:不具合が起きたときに、サイトごとに許可・ブロックをすばやく切り替えられます。

Adblock Plus

  • YouTube広告のブロック:「控えめな広告」をオフにし、追加のブロック設定を有効にすれば、かなりよく機能します。
  • 「控えめな広告」の切り替え:初期設定では非侵入型の広告が表示されますが、オフにすれば厳しくブロックできます。
  • 一般的な広告や煩わしい要素のブロック:ほとんどのサイトで、ポップアップやバナーなどのディスプレイ広告に対応します。
  • フィルタリストの利用:主要なフィルタリストに対応し、自分でリストを追加してブロック範囲を広げることもできます。
  • 要素のブロック:ブロックをすり抜けたものがあれば、ページ上の特定の要素を手動で非表示にできます。
  • ホワイトリスト:シンプルでわかりやすいホワイトリスト機能で、表示崩れをすぐに解消できます。
  • シンプルさ重視:設定がとても親しみやすく、上級者向けの複雑な操作を求められることはありません。

広告ブロック機能を一通りそろえ、システム全体をフィルタリングしたいならAdGuardがおすすめです。設定さえ整えれば十分に広告をブロックできるシンプルな広告ブロッカーで良いなら、Adblock Plusでも役目を果たしてくれます。

プライバシーとセキュリティ

AdGuardとAdblock Plusはどちらもトラッキングを減らしますが、アプローチははっきり異なります。AdGuardには好みに合わせて調整できるプライバシー保護ツールが多数搭載されています。一方のAdblock Plusは、正しく設定すればかなりの数のトラッカーをブロックできるものの、AdGuardほどの奥深さはありません。

AdGuard

  • トラッカーのブロック:初期設定で、一般的なアクセス解析、厄介なトラッキングピクセル、サードパーティのトラッキングリクエストをブロックします。
  • トラッキング防止(旧「ステルスモード」):Cookieの管理やトラッキング用パラメータの削除など、サイトに収集される情報を大きく減らすための機能がそろっています。
  • DNSフィルタリング:設定に応じて、広告やトラッキングのドメインをブラウザに届く前のDNSレベルで遮断します。
  • HTTPSフィルタリング:暗号化された通信もアプリ内で直接フィルタリングできるため、より幅広い範囲をカバーできます。
  • フィッシング・マルウェア対策:セキュリティ用リストを使い、既知の危険なドメインや詐欺ページをブロックします。
  • システム全体のプライバシー保護:他の一部の広告ブロッカーと違い、アプリごとに通信をフィルタリングできるため、1つのブラウザにとどまらない保護が得られます。

Adblock Plus

  • トラッカーのブロック:適切なフィルタリスト(特にプライバシー重視のもの)を有効にしていれば、しっかり機能します。
  • 「控えめな広告」ポリシー:「控えめな広告」をオフにしてフィルタを強化すれば、プライバシーとセキュリティの設定はかなり厳しくなります。
  • 基本的な悪質ドメインのブロック:既知の危険なドメインの一部はブロックしますが、これは主にフィルタのカバー範囲によるもので、正直なところ専用のセキュリティ機能ではありません。
  • ブラウザ内のみ:AdGuardと違い、Adblock Plusはブラウザの中だけで動作します。DNSレベルのフィルタリングも、システム全体の保護も、HTTPSフィルタリングの仕組みもありません。

プライバシーを守ることが広告ブロッカーを使う一番の理由なら、AdGuardのほうがおそらく適しています。Adblock Plusでも一般的な主要サイトのトラッキングは防げますが、フィルタリストや設定を正しく整えることへの依存度がずっと高くなります。

パフォーマンスとリソース使用量

Adblock Plusはブラウザの中で拡張機能として動くだけなので、軽快に動作します。AdGuardも軽く使えますが、拡張機能だけで使うか、本格的なデスクトップアプリを使うかを選べます。

毎日のブラウジングで実感できるポイントは次のとおりです。

ページの読み込み速度

どちらも広告スクリプトやトラッカー、重いメディアを取り除くことで、ページの読み込みを大幅に速くしてくれます。広告だらけのサイトでは、すぐに違いを感じられるでしょう。

多数のタブを開いたときの快適さ

  • Adblock Plus:拡張機能として動くだけなので、非常に安定しています。
  • AdGuard:拡張機能なら快適そのものですが、フル機能のアプリではバックグラウンドで多くの処理を行うため、システムの負荷がやや高くなることがあります。

リソースへの負荷

  • Adblock Plus:基本的な拡張機能の処理だけなので、リソース使用量はかなり低めです。
  • AdGuard:フル機能のアプリを使う場合は、システム全体でのブロックや、DNSフィルタリング・HTTPSフィルタリングなどの追加機能を使えるぶん、使用量はやや高くなります。

本当に重要なポイント

Adblock Plusはブロックする範囲が狭いぶん、リソース使用量が少なくなります。AdGuardはより多くのレベルで広告をブロックするぶん、使用量がやや多くなります。

まとめると…

ブラウザをできるだけ軽く安定させたいなら、Adblock Plusがいちばん手軽な選択肢です。ブラウザだけでなく端末全体で広告をブロックしたい、そのためにシステムの負荷が少し増えてもかまわないという方には、AdGuardを選ぶ価値があるでしょう。


使いやすさとカスタマイズ性

インストールと初期設定

AdGuard

AdGuardは、手軽なブラウザ拡張機能から本格的なアプリまで、使い方を選べます。拡張機能はすぐにインストールでき、導入した瞬間から広告をブロックします。デスクトップ版やモバイル版のアプリを選んだ場合は、システム全体のフィルタリングを有効にするかどうかや、DNSやトラッキング防止などのプライバシー設定を決める必要があるため、初期設定に少し時間がかかります。案内に沿って進められますが、ボタンをクリックしてプラグインを入れるだけよりは手順が多くなります。

Adblock Plus

Adblock Plusはインストールも使い始めもとても簡単です。拡張機能を追加するだけで、すぐに動作します。ただし、より厳しく広告をブロックしたいなら、設定画面を開いて「控えめな広告」をオフにする必要があります。オフにしないと、広告ブロックの効果を十分に得られません。

日常での使い心地

AdGuard

AdGuardは日常的にとても使いやすいツールです。サイトごとの操作がすぐにでき、フィルタの対象から外したいサイトもかんたんに追加できます。カテゴリー別の切り替えスイッチがあるので、何が原因で不具合が起きているのかも把握しやすくなっています。ページが崩れて表示できなくなっても、原因探しに時間をかける必要はありません。そのサイトだけ保護を一時停止するか、問題の原因になっているリストをオフにすれば解決です。

Adblock Plus

Adblock Plusはとてもシンプルです。ポップアップ画面に、ブロックした数、オン・オフの状態、ホワイトリストに登録したサイトなど、必要な情報がまとまっています。高度なツールを前面に押し出していないところが、多くの人に好まれている理由かもしれません。

カスタマイズ性

AdGuard

AdGuardは、多くの選択肢を用意しながらも、ユーザーを混乱させません。プライバシーやセキュリティの追加機能を有効にしたり、カスタムリストを追加したり、手ごわいサイト向けに独自のルールを書いたりできます。トラッキング防止の設定を調整して保護レベルを好みに合わせたり、アプリを使ってシステム全体のフィルタリングを管理したりすることも可能です。非常に強力なツールです。

Adblock Plus

一方のAdblock Plusにも便利な設定はありますが、全体としてはやや限定的です。フィルタリストの追加・削除、ページ要素の手動ブロック、サイトのホワイトリスト登録ができるほか、「控えめな広告」をオフにしてより厳しくブロックすることもできます。


カスタマーサポート

AdGuard

サポート窓口:メールでの問い合わせ([email protected]、日本語対応)のほか、充実したサポートポータルも利用できます。急いでいるときは、コミュニティフォーラムやSNSで意見を求めることもできます。 

ネット上の利用者の評価はさまざまです。 

  • Trustpilotでは、返信が非常に早く丁寧で、実際に問題を解決してくれたという声がよく見られます。
  • 一方でRedditでは状況がまったく異なり、問い合わせへの返信に時間がかかるという不満が頻繁に寄せられています。開発チームが問題を確認するまでに数週間かかることもあるようです。
  • また、メールで待つよりも、SNSなどの公開チャンネルのほうが早く対応してもらえるという印象もあります。
  • 特に最初の段階では、非公開の窓口よりも公開チャンネルのほうが反応が早い点は覚えておくとよいでしょう。

Adblock Plus

サポート窓口:Adblock Plusのサポート体制はとてもシンプルで、基本的なヘルプセンター(英語のみ)と、[email protected] でのメールサポートだけです。 

ABPのサポートは主にメールで行われます。 

  • Trustpilotでの製品評価は高くありませんが、会社側は批判的なレビューにも返信しようとしており、たいてい1週間ほどで対応しているようです。
  • レビューサイト以外では、大きな不満の多くはサポート対応そのものではなく、「控えめな広告」をめぐる論争と、それによって失われた信頼に関するものです。
  • 問題自体はかんたんに解決できる場合でも、その論争が「サポート体験」の話題にまで持ち込まれることがあります。

公式サポートとコミュニティなど、複数の窓口から助けを得たい方には、AdGuardのサポート体制のほうが充実しています。とにかくシンプルさを重視するなら、メールサポート一本のAdblock Plusでも十分でしょう。


結論

AdGuardとAdblock Plusは、どちらも安心しておすすめできます。 

「控えめな広告」をオフにすれば、Adblock Plusは普段のブラウジングに十分な広告ブロッカーになります。使いやすく、これから広告ブロッカーを使い始める方に向いています。 

一方のAdGuardは、より多くの広告をブロックでき、プライバシーを管理するための選択肢も豊富です。広告ブロッカーに対抗してくる手ごわいサイトに対処するためのツールもそろっています。

すぐに決めたい方は、次のポイントを参考にしてください。

  • 広告ブロッカーを初めて使い、とにかく広告を消したいだけなら、Adblock Plusを選びましょう(ただし、導入したらすぐに「控えめな広告」をオフにしてください)。
  • YouTubeやニュースサイトをよく見るものの、設定はいじりたくないという方も、Adblock Plusで十分でしょう。
  • 「控えめな広告」のような例外を一切設けず、最初から厳しくブロックしたいなら、AdGuardのほうが適しています。
  • トラッキング防止、DNSフィルタリング、セキュリティ用リストなどの追加ツールを活用して、ブラウジングの安全性を高めたいなら、AdGuardがぴったりです。
  • Twitchのようなごちゃごちゃしたサイトや、広告ブロッカーを嫌うサイトなど、手ごわいサイトに対処したいなら、AdGuardが頼りになります。
  • ブラウザのタブ1つにとどまらず、スマートフォンなど他の端末でも広告をブロックして、より幅広く保護したいなら、AdGuardがカバーしてくれます。

どちらも役目はしっかり果たしますが、広告をブロックしつつ、データのプライバシーと安全を守り、妥協をできるだけ減らしたいという多くの方にとっては、AdGuardのほうが総合的におすすめしやすい選択肢です。